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エンジニアが主体的に作り育てるWebサービス-リクルートキャリアの「サンカク」「CODE.SCORE」の開発現場に迫る

古賀敏幹氏(左)、西方聖一氏(中央)、三上英恵氏(右)

人材採用系事業や転職斡旋事業を展開するリクルートキャリアでは、近年、個人のキャリア形成や企業における人材育成支援といったサービスにも進出している。意欲的に事業の領域を広げている同社では、各メンバーがどのような想いでサービス開発に関わっているのか。
ネットビジネス開発部プロジェクトマネージャーの古賀敏幹氏、エンジニアの西方聖一氏、デザイナーの三上英恵氏の3人に話を聞いた。

新規事業やサービスの開発にあたっては、よりスピード感のある立ち上げや改善プロセスが不可欠だ。そのため、同社では企画や営業の担当者だけでなく、サービスそのものの実装に携わるエンジニアやデザイナーも、主導的な立場でプロダクトの開発と改善に携わる体制の確立を進めている。

実際にリクルートキャリアでは、どのような想いとスキルを持ったエンジニアがサービス運営に関わっているのだろうか。今回、現職を辞めずに成長企業の経営に参画できるサービス「サンカク」と、エンジニアの実務スキルを可視化する企業人事向けサービス「CODE.SCORE」(現在はサービス終了)の担当者に話を聞いた。

「ユーザーに近いところで製品に関わりたい」という想いが転職のきっかけに

「実際に働いてみて、成果に対する責任感をしっかりと持って仕事に取り組める会社だと感じました。また、目標は成果を測るために具体的な数値として設定され、チームで共有されているので、目指すべきところは非常に明確です」

そう話すのは、中途事業本部 領域企画統括部 ネットビジネス開発部 データベースプロデュースグループに所属する古賀敏幹氏だ。サンカクのプロダクトマネージャーを務める古賀氏は2014年にリクルートキャリアに入社した。以前は、大手電機メーカーの組み込みソフトウェアエンジニアだったという。転職のきっかけは「よりユーザーに近いところで、ニーズに応えるプロダクトを作りたい」という想いだった。

「前職では、決められた仕様どおりに動くソフトウェアを作るという仕事に長く携わっていましたが、その中で、以前から自分の中にあった “良いものを作っているという実感を持って、お客さんのニーズに応えながらプロダクトを成長させたい” という想いが強くなり、現職に移りました。今はサンカクのプロダクトマネージャーとして、ユーザーニーズに応えながら、自分が良いと信じられるものを作る仕事ができている点で充実しています」(古賀氏)

サンカク」は、企業経営の「課題」を軸に、スタートアップの成長企業と、経営課題に関心を持つ会社員との出会いのきっかけを作り出すマッチングサービスである。個人ユーザーには、会社員として仕事をしながらさまざまな会社や仕事へと視野を広げる機会を提供する。一方スタートアップ側に対しては、自社の課題に関心を持ってくれている有能な人材により多く接触できる機会を提供している。

「日本の企業文化においては、自社のほかにどんな企業があって、どのようにビジネスを展開しようとしているのかを知ることができる機会が極端に少なく、視野が狭くなりがちです。サンカクは、自分がいる会社の外側に視野を広げる機会を増やしてほしいという想いのもと育てているサービスです」(古賀氏)

2015年に入社し、サンカクにデザイナーとして参加している三上英恵氏も、古賀氏と同じく「顧客とより近い場所での仕事」を求めて同社に加わった。これまで印刷物の制作や大手 ECサイトの UI/UX 構築に携わってきた経験をベースに、サンカクにおいては「より質の高いユーザー体験を実現するためにできること」に、業務の幅を広げながら取り組んでいるいるという。

「ユーザー目線でサービスをより良くしていくために、私を含む開発チームのメンバーも実際にサービスに登録し、企業に足を運ぶといったことを積極的にやっています。また、サービスを盛り上げるためのリアルイベントなども行っているのですが、イベントの雰囲気をより多くの人に知ってもらうため、ランディングページのテキストやイラスト作成など、取り組みの幅を広げています。 」(三上氏)

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「エンジニア視点」の提案が理解されやすい環境

サンカクと同様、リクルートキャリアが新規事業の一環として注力しているサービスのひとつにCODE.SCOREがある。 さまざまな言語やプラットフォームにおけるエンジニアの「実務力」を客観的に測定する、企業の人事部門向けサービスだ。「エンジニアの人事評価」における、評価担当者の個人的な判断が大部分を占めがちになるという課題解決のためのプロダクトである。

CODE.SCORE では、Java、PHP、Ruby、C# といった言語による Webアプリケーション開発、iOS/Android 向けのスマートフォンアプリ開発、C/C++ による組み込みソフトウェア開発など、実務に即したエンジニアのスキルを試験で測定することを可能としており、客観的な評価方法のひとつとして利用されることを目指している。継続的に利用することで、社内教育によるエンジニアの成長度合いを測る指標として使われたり、新たに採用するエンジニアのスキルを判断する際のツールとしても利用されているという。

バックエンドエンジニアとして CODE.SCORE に関わる西方聖一氏は、2015年6月に入社した。以前は広告代理店のエンジニアとして、広告のトラッキングシステムやスマホアプリの開発に関わっていた。

CODE.SCORE はエンジニアの評価を行うためのツールということもあり、特に「エンジニア視点」で感じたサービス上の課題や改善点の提案は受け入れられやすい土壌であると、西方氏は話す。

CODE.SCORE に関わるようになった当初、エンジニア向けの試験内容について課題を感じていたところがあったのですが、すぐに意見を上げて検討してもらいました。それ以外に、サービス利用者拡大に向けた広告の出し方などについても提案を出したこともありますね。もちろん、エンジニアリングの面でも、自分の視点で感じた課題や改善策をサービスに反映させています。たとえば、アクティブユーザー率を上げるための管理画面の改善や、今後機能拡張を継続的に進めるためのインフラの刷新といったことです。チームで一緒に仕事をしている企画のメンバーも、エンジニアリングに対する知識と理解を持ってくれていますので、エンジニアとしてはとても仕事がしやすい環境だと思います」(西方氏)

メンバーが「同じゴール」を共有する環境がプロダクトの品質を上げる

ネットビジネス開発部で、3人のメンバーが共通してコメントするのは、サービス運営において企画、営業、開発を含むすべてのチームメンバーが具体的な数値に裏付けされた「同じゴール」を明確に共有できる環境がある点。さらに、それぞれが専門とする職域に固執せず、共通のゴールに到達するために「できることをやる」という意識が浸透しているという点だ。

「企画が仕様を決めて、開発が実装する、という役割分担は必須です。でも、開発担当者が『自分が作ったこの機能って意味があるの?』と思うような環境には絶対にしたくないと考えながら、チーム作りを進めています」と古賀氏は言う。

「一般的に、営業部門、制作部門と明確に分かれてしまっている組織だと、売り上げた数字の切り分けなどで “手柄の取り合い” みたいなことが起こりがちなのですが、ここではそういうことがありません。チームとして明確に定められた目標を達成していくという仕事の進め方ができるのがいいですね。ゴールを共有するためのチーム内ミーティングでは、各メンバーが目標達成のためのアイデアを持ち寄り、全員が納得した上で具体的なタスクとして振り分けられていきます。そのプロセスがすべてつながっているので面白いです」(三上氏)

チームでの情報共有にはチャットツールが利用されており、開発だけでなく、営業、企画を含むすべてのメンバーが積極的に目標達成に向けたアイデアや情報を共有している。時に情報交換が活発になると「発言が追えない」状況も出てくるそうだが、必要なときには担当者へ気軽に相談にいける雰囲気もあるという。

リクルートキャリアにおけるネットビジネス開発部の組織作りは、まだ途上の段階にあると三上氏は言う。今後、広く新規サービスを育てていくにあたり、さらにスピード感を持った社内開発の体制を整備していくことを計画している。サービスと組織体制の双方を新たに作り上げていく環境を楽しめるエンジニアには、魅力的な状況にあると言える。

「入社以前に、いろんな環境を整えるのはこれからだと聞いていたのですが、入ってみたら実際にそうだったので特に戸惑うようなことはなかったですね(笑)。むしろ、その状況を楽しめています」(三上氏)

「ここでは、仕事を振られるのを待っている姿勢だと何もできないと思います。エンジニアとして何かを作るだけではなく、プロダクトを良くしていくための提案を専門の視点からできれば、活躍の場が多い仕事場でしょう」(西方氏)

古賀氏も「口は出すけど手は出さない」タイプよりも「口を出すけど手も出す」タイプの人にとって、同社の環境は合っていると話す。

「単純に言えば “積極的な人” ということになりますが、自分が関わる製品やサービスを良いものにしていきたいという意思を持ち、さらにそのためにどうすればいいかを考えて具体的なアクションに移せる人であれば、実力を発揮していただけると思います。こちらとしても、積極的に動ける方が存分に力を発揮できるような組織を目指しています」(古賀氏)

リクルートキャリアでは、Ruby on Rails、Java、ECMA Script 2015(ES6)、AWS などさまざまな分野の経験者を募っているという。「自分の意見が反映されたプロダクトを自分の手で作り、ユーザーに評価されるものへと育てていきたい」という強い想いを持つエンジニアにとって、リクルートキャリアは魅力的なステージなのではないだろうか。

執筆:高橋美津

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