Forkwell Press 編集局が独断と偏見でエンジニアの活躍現場を紹介する「エンジニアが支えるプロダクトのうらがわ」シリーズの第7回は、IoT機器やモバイルアプリ向けBaaSを提供するKii株式会社さんのプロダクトのうらがわを紹介します!!
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ バビュビュビュビューン
Kii株式会社ってどんな会社?
モバイルアプリやIoTサービスの開発に欠かせないバックエンドシステム。 Kii株式会社は、このバックエンドシステム「Kii Cloud」を提供、開発者が利用するサーバー機能を共通化し、API・SDKの形での提供を可能にしています。
同社の前身は2007年に設立されたシンクロア社。日本から世界に向けてサービスを提供する想いを胸に創業されました。2010年にデバイスサーチに特化した米ServoSoftware社を買収、この買収を機に、今のKii株式会社へと社名を変更しています。
「Kii Cloud」は大日本印刷や KDDI など、国内大手企業にも導入されるなど、広く展開が拡大しています。また、海外でもジュゴンの生息数調査に利用されるなど、自然保護活動の分野でも貢献しており、分野を問わず活用されるプロダクトを提供する企業となっています。
エンジニアが支える Kii Cloud のうらがわ
Kii Cloud が提供するサーバー側コンポーネントの開発、テスト、検証が主な業務となるそうですが、その業務内容は多岐にわたります。新しい地域への展開に伴う新サイトの立ち上げや、インフラ環境の改善・更新、社内開発環境の改善などさまざまな場面に携わることがあるとのこと。また、海外に拠点を持っているため、海外のエンジニアと仕事をする機会も多くあり、英語力の向上など、意欲の高いメンバーが揃うこともポイントになる印象でした。
現場で使われている技術
基幹となるサーバーコンポーネントの開発はすべて Java。フレームワークに Spring を採用し、サーバー上での JavaScript 利用のために、Node.jsを採用。バッチ処理には Python を取り入れているとのことで、開発技術の選定は柔軟に行われているようです。
CI環境には、Jenkins、CircleCI を活用。 データベースは MySQL / PostgreSQL / MongoDB を使用しており、状況に応じて使い分けを行っているとのお話でした。また、インフラは AWS をメインに使用しているとのことでしたが、中国への提供では Aliyun を採用するなど、状況に応じて使い分けを行っている部分もあること、興味深いですね。
開発の進め方
次に作るものはどうやって決められるか
トップダウンスタイルの開発が中心とのことで、顧客やプロダクトマネージャーがストーリーを作成し、優先順位を決定、その後、開発担当者が使用を決定し、確定していく流れが主流となっているようです。
また、まだあまり主流とはなっていないスタイルとして、ボトムアップスタイルでの決定もあるとのことです。エンジニアからのアイデアやプロトタイプにマネージャーが優先順位を付け、機能開発へと進むケースも増えてきているとのこと。
タスクの見積もり、スケジュール管理
タスク工数の見積もりは、開発担当者自身が行うとのこと。最終的な合意はリーダと行う形が守られているようです。プロセスとしては Scrum of Scrums を採用、現場レベルでの管理はチームごとに行われるのが通常とのことです。
開発フロー、デプロイフロー
スクラム開発が基本スタイル、準備が出来次第リリースをするフローとのこと。スクラムは2週間単位のスプリントを採用しているとのお話でした。
コードレビュー
GitHub、Pull Request を使用したレビューを実施しているとのことです。
ソフトウェアテスト
Java 開発が中心のサーバーコンポーネントは JUnit による単体テストを実施、プロダクトとしての機能には、CIツールとしてJenkinsを採用し、自動テスト環境を構築しているとのこと。 デプロイは Vagrant にてpuppet apply を使用してテストを実施し、共通開発環境へのデプロイも合わせて行っています。デプロイの成否管理には Slack を活用していて、失敗時には通知を飛ぶような仕組みを取り入れていることも、伺うことができました。
積極採用中!!
Kii はメンバーの8割がエンジニアという、エンジニア集団である側面も持っています。個々人を尊重し、技術面・人物面の両面において成長できる企業であることを自負する同社は、社員の定着率が高いことも注目ポイント。
そんな Kii は “IoTプラットフォームといえばKii” と認識されるような技術・サービス・ブランディングの確立を目指し、世界的に有名な企業となるためさまざまな分野に挑戦しています。日本発の世界向けプロダクトの構築、ご興味を持たれた方は、ぜひ Forkwell Jobs からエントリーしてみてください!
Forkwell Press 編集部
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