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スタートアップにとって何より重要なのは「三振でも打席に立ち続けること」- Beatrobo 竹井英行 氏

この連載では、「Forkwell Jobs」の開発にも関わるフリーランスエンジニアの後藤大輔 (@idesaku) が、さまざまな企業で働くエンジニアとリレー形式で対談を行っていきます。

今回のゲストは、Beatrobo, Inc. の CTO である竹井英行(@HideyukiTakei)氏です。前回の松村礼央氏とは「からくり同好会」で先輩後輩の間柄だったという竹井氏。卒業後に起業した「Beatrobo」では、これまでにさまざまなサービスを事業として立ち上げてこられ、また、クローズしてきた経験もお持ちです。
起業家としての「事業」に対する思い。そして、現在も「趣味」として活発に続けておられる「ものづくり」について、いずれも熱量たっぷりのお話しを聞かせていただきました。

ロケットエンジニアの叔父さんが教えてくれた「ものづくり」の楽しさ

idesaku:
松村礼央さんからのご紹介で、今回は Beatrobo, Inc. の共同創業者兼 CTO である竹井英行さんにお話しを伺います。よろしくお願いします。

HideyukiTakei:
よろしくお願いします。

idesaku:
松村さんと竹井さんは奈良高専の「からくり同好会」でご一緒だったと伺っています。

HideyukiTakei:
はい。礼央さんは、高専の先輩になります。既に10年以上のお付き合いになりますね。その後、礼央さんが会社として「karakuri products」を興す以前に、趣味としてロボットを作るようなことも一緒にやっていました。

idesaku:
松村さんがユカイ工学時代に手がけられた「konashi」についても、竹井さんは開発に関われていたのですよね。

HideyukiTakei:
はい。それ以前に務めていた KLab という会社を辞めてから、自分の会社である Beatrobo が本格的に始動するまでの数ヶ月だけ、ユカイ工学で礼央さんと konashi や BLE機器開発の仕事をしました。

idesaku:
そもそもの部分からお伺いしたいのですが、進路として高専を選ばれて「からくり同好会」に入られたのは、それ以前から機械工学のような分野に興味があったからなのでしょうか。

HideyukiTakei:
興味を持った最初のきっかけは、もうよく覚えていないんですよ。ただ、私の叔父がロケットのエンジニアとして種子島にもよく行っていた人で、その人と夏休みの工作を一緒に作ったりしながら、子どものころから、ものを作る楽しさを少しずつ覚えたような気がします。

idesaku:
当初は、電気工学というより「ものづくり」全般に対して漠然と興味があったのですね。

HideyukiTakei:
電気系を扱うようになったのは「からくり同好会」以降ですね。「AVR」という、Arduino にも使われているマイコンチップを、仕様書の書き写しみたいな解説書を読み返しながら、何とかして動かすというところから始めました。この時が、プログラミングの初体験でした。

idesaku:
分かりやすい入門書などは無かったのですね。大変そうです。

HideyukiTakei:
たしかに難しくて大変ではありましたけれど、物理的に動かせるものが最初から作れたというのは楽しかったし、役にも立ったと思います。その後、ものづくりの選択肢も広がりましたしね。

「何か面白いものを作れ」と言われて Android で操作するミニ四駆を開発

idesaku:
たしか以前、Androidデバイスを使ってミニ四駆を動かすような試みもされていましたよね(参考:Android時代のミニ四駆考 - SlideShare)。

HideyukiTakei:
あれは、KLab にいたときですね。ドコモが日本で Android端末を出すという話が出てきたときに「買いましょう!」と部長にお願いしたら「買う代わりに、それで何か面白いものを作れ」と言われたのがきっかけです。ちょうどその頃、社内でミニ四駆が流行っていて、あれを Android から操作できたらいいなと思ったんですね。Android って、USB を挿せばすぐにシリアル通信ができるので、iOS などと比べてハードウェアと連携させやすかったんです。

idesaku:
KLab というと、ソフトウェア企業のイメージなのですが、当時は会社としてハードを扱うような文化があったのですか。

HideyukiTakei:
いや、なかったです。恐らく部長も「何か面白い Androidアプリを作れ」という意味で言ったのだと思います(笑)。ただ、できあがったものはラッキーなことにいろんな方面から注目していただき、WBS の「トレたま」で紹介されたり、私自身もタミヤが開催した「次世代ミニ四駆シンポジウム」に呼んでいただいて、ディスカッションをさせていただいたりしました。

スタートアップが「ハード」と「ソフト」の連携サービスを一から作る難しさ

idesaku:
その後、独立して興された「Beatrobo」で展開されていた「PlugAir(2017年末にサービス終了しています)」や「DDDisc」といったサービスは、何らかのハードウェア的な要素と、Web上のコンテンツ管理の仕組みが連携しているという意味で、竹井さんが卒業後に習得されたノウハウや技術をベースとして成立している感じですよね。

HideyukiTakei:
そうですね。KLab では Web系の開発を中心にやっていましたし、ユカイ工学では業者に頼んでハードウェアを量産するようなプロジェクトも見ていました。そこでの経験が「PlugAir」の時に役立ったんですよ。PlugAir は、イヤホンジャックを通じてデータ通信ができるガジェットなのですが、その開発に当たっては、サーバやアプリのプログラミングだけでなく、自分でハードを発注し、量産するところまで、実際に中国の工場に出向いたりしながら、1人でやっていました。

idesaku:
全部を1人でというのは大変ですよね。ソフト開発を専門にしていると「ハードの量産」などは、まったく違う世界のように感じるのですが、そのあたりの基礎はユカイ工学時代に身につけられたのですね。

HideyukiTakei:
製造は台湾にある会社の中国の工場でやってもらったのですが、最初は日本の事業所にいる社員の方に中継してもらいながら主にメールでやり取りし、生産段階になったら、実際に深センの近くにある現地工場に入って、直接指示を出しながら作ってもらっていました。

idesaku:
簡単に行ける場所ではないですよね?

HideyukiTakei:
まず香港に入って、そこから「バス」で工場に向かうという話だったのですが、現れたのが「バス」と呼ぶには、かなり小さい「ミニバン」で。それに5、6人で相乗りして、高速を信じられないスピードでふっとばしながら向かいました。途中で、跳ねた石がフロントガラスを直撃し、ピシピシッとヒビが入ったのも今となってはよい思い出です(笑)。

idesaku:
スゴイ経験をされましたね。スタートアップとして、そのような形で1からものを作ろうというのは、やはりすさまじい情熱だと思います。そのモチベーションは、どこから沸いていたのでしょうか。

HideyukiTakei:
Beatrobo は最初、週末に仲間とワイワイ言いながら作っていて。それがメディアに取り上げられるようになって、VC からの出資も決まってと、トントン拍子に事が進みました。その時はまさに無我夢中でしたね。

idesaku:
最初のプロダクトである Beatrobo は、ロボットを通した音楽のコミュニケーションができるサービスでしたよね(注:Beatrobo は、2015年7月にサービス終了しています)。そして Beatrobo をより楽しむために、イヤホンジャックに差し込めるロボット型のガジェットを使って、他のユーザーと 直接プレイリストを共有できるガジェット「Beatplug」も開発されました。共有の手段として、あえて「ガジェット」を使うことを選んだのはユニークなアイデアでしたね。

HideyukiTakei:
Beatplug は、プレイリストの共有を QRコードのようなものではなくて「イヤホンジャックに差し込むだけで」簡単にできる、というのがコアとなるアイデアのひとつでした。ガジェット自体にバッテリを載せず、イヤホンジャックからの給電のみで動く仕組みなので、電池交換が不要という利点があり、いろんな活用法が考えられました。例えば、オンラインバンキング向けの二要素認証のためのハードウェアトークンとして使うといった構想もあったんですよ。

idesaku:
ただ、残念ながら Beatplug の流れを汲んだ「PlugAir」についても、2017年末にサービスを終了されるのですよね。やはり、iPhone 7 からイヤホンジャックがなくなったのが大きかったのでしょうか。

HideyukiTakei:
終了の理由はほかにもあるのですが、iPhone の件も確かに大きかったですね。実は、正式発表のかなり前には、中国から「次の iPhone からイヤホンジャックがなくなる」という情報が入ってきていて、早い段階で次のものをやっていかなければいけないとは考えていました。

クローズしたサービスでの経験や課題が新たな事業の基礎になる

idesaku:
そして、現在も続けておられる「DDDisc」につながってくるわけですね。

HideyukiTakei:
DDDisc は、あらかじめ缶バッジのデザインとしてユニークなコードを埋め込んでおき、それをスマホで撮影するだけで、バッジにひも付けられたデジタルコンテンツを入手できるというものです。

idesaku:
使い方としては、PlugAir と同じようなことができるのでしょうか。

HideyukiTakei:
おおむねは。ただ、DDDisc は、これまで手がけてきた PlugAir での反省に基づいて作っています。

PlugAir では、プラグ付きのガジェットを用意する必要があったため、どうしてもハードの製造原価が掛かりました。また、ユーザーにも専用アプリをインストールしてもらう必要があり、そのハードルが高いという課題がありました。

DDDisc のハード原価は「バッジ」の本体と、コードを含む表面デザインの印刷代だけ。読み込みにはスマホ内蔵のカメラとブラウザを使う形にしているため、専用のアプリも必要ありません。発注も、「バッジ」の製作からそれにひも付くコンテンツの管理まで一括でお請けできる形にしていますので、ずっと手軽に使っていただけるサービスになっています。

idesaku:
DDDisc のコードは、バッジそのもののデザインをあまり邪魔しないような形で埋め込まれているのですね。こういったコードを、ユーザーがスマホで撮った、写り具合にばらつきがある画像からでも読み取れるようにするのは、製造や品質チェックが大変そうですね。

HideyukiTakei:
そのあたりは「PlugAir」などで培ってきたノウハウが役立っていると思います。DDDisc については、当初は全数チェックしていましたが、今では製造が安定してきて、かなり効率的に作れるようになっていますよ。

案件も増えていて、音楽フェスでノベルティとして配るステッカーにコードを埋め込み、スキャンするとアーティストからのコメント動画が見られるといった使い方もしていただいてます。

idesaku:
そうか。この仕組みだと、円形のものなら、缶バッジに限らず、ステッカーやコースターみたいなものにもコードを入れられるんですね。

HideyukiTakei:
ただ、DDDisc を利用していただく中で、バッジごとのユニークなコードが必要無いケースも出てきました。例えば、販促グッズの配布など、多くの人に同じコンテンツを配信するようなキャンペーンです。

そんなときに、さらに手軽に使っていただける新しいサービスも始めています。「atap」というのですが、こちらでは、ロゴやイラストを、コード組み込みなどの加工無しでそのままユーザーにスマホで撮影していただくだけで、対応したコンテンツを配布できるようになっています。

idesaku:
コードが無いということは、代わりに画像の特徴点抽出を頑張っているのでしょうか。

HideyukiTakei:
そのとおりです。不正画像のチェックが必要な場合は、ユニークコードを入れなければならないのですが、その分印刷コストも高くなります。「atap」ではユニークコードを廃していますし、既存の画像をそのまま利用することもできるので、より手軽ですね。もちろんアプリもいりません。ブラウザオンリー!

idesaku:
サーバ側での画像解析などは難しそうな印象もありますが、システムは社内で作っておられるのですか。

HideyukiTakei:
私と他の社員、アルバイトで開発しています。私は昔、ロボットを作っていたころから「OpenCV」のような画像処理ライブラリをいじっていましたので、その延長線上でできていますね。他の社員やアルバイトは DDDisc から画像処理をやり始めたのですが、今ではエキスパートレベルに成長してくれました!

idesaku:
なるほど…高専でのロボット作りや、就職してからの全ての経験が着実に積み重なって、今の事業につながってきている印象を受けます。結果的に、ムダなことはやっていないというか。

ただ、ここに至るまでに本当にいくつものサービスを立ち上げて、芽が出なければ終わらせるといったことを繰り返してきていらっしゃいますよね。スタートアップらしいとも言えますが、やはりサービスを終わらせる時というのは、ツラいものなのでしょうか。

HideyukiTakei:
うーん、そういう感情はあまりないですね。ビジネスとしてやっている以上、儲かっていないものを持ち続けていても仕方ありませんし。

もちろん、一番良いのは、最初に作ったものが大ヒットすることですよね。私の場合、最初は三振ばかりでしたが、幸いなことに打席には何度も立たせてもらえているので、ようやくバットに玉が当たったり、前の方に飛んだりするようになってきたという実感はあります。1回でも多く、打席に立ち続けることが大切なんじゃないでしょうかね。

「趣味」と呼ぶにはアツすぎる「ものづくり」への情熱

idesaku:
ところで、竹井さんは、Beatrobo の CTO としてのお仕事はもちろんなのですが、プライベートでの「ものづくり」を、今でも続けていらっしゃいますよね。Make: Japan の「Maker Faire」などでも、作品を拝見しました。

HideyukiTakei:
ええ。最近では、太陽電池を搭載した全翼機「KATANA」を出展しました。そこに置いてあるものです。

idesaku:
ええ、お話を聞きながら、ずっと気になっていました。

HideyukiTakei:
それ以前には「ロボット」も作っていたんですよ。こちらの机の上にあるのですが。

idesaku:
それは、ロボットだったんですか。…一見、昆虫のような外観ですね。

HideyukiTakei:
作者としては「カメ」をイメージしていて、「盆栽ロボ」と名付けています。上のへこんでいる部分に植物を植えておくと、太陽の光を求めて家の中を勝手に歩き回るようにしたいと思っていました。複数の盆栽ロボが自律的に動き回る生態系のようなものが作れたら面白いなと思ったんです。歩行パターンの獲得については、強化学習のアルゴリズムを使うことを考えていて、実際に Python や Go のカンファレンスなどでも、このロボを発表させてもらったんですよ。

idesaku:
強化学習ですか。本格的ですね。

HideyukiTakei:
で、この「盆栽ロボ」の動力源として、柔らかい太陽電池を上面に張り付けようと思ったんですね。いろいろ探していたら「フレキシブルソーラーパネル」というものが中国で売られている。「これだ!」と思って、100枚ほど発注したのですが、いざ届いてみると、フレキシブルといっても10度くらいしか曲げられず、ロボに貼るのは難しいことが分かりました。

idesaku:
それは…、やってしまいましたね。

HideyukiTakei:
大量に余ってしまったソーラーパネルを有効利用するために作り始めたのが「ソーラー飛行機」だったんですよ。

idesaku:
ソーラーパネルの在庫処分が、KATANA 開発のきっかけだったとは(笑)。

HideyukiTakei:
開発にあたっては、いくつか目指しているポイントがあって、そのひとつが「重さが200グラムを切ること」なんです。

idesaku:
その重さには、何か理由があるのですか。

HideyukiTakei:
2015年に、首相官邸の屋上にドローンが落下した事件がありましたよね。あれ以降、ドローンやラジコン飛行機に対する航空法の規制が強化されて、200グラム以上の機体は、飛ばすのに許可が必要となり、その際の条件も非常に厳しくなったんですよ。しかし200グラム未満はその対象外です。200グラム未満であれば比較的飛ばしやすくなるわけです。

idesaku:
なるほど。この部屋には、ほかにもいろんな機体が置いてあるのですが、このあたりはすべて試作機なのですね。

HideyukiTakei:
既に10体以上のプロトタイプを作っていますね。こちらの機体は、羽根を折りたためるようにしてあるのですが、これはテスト飛行のために電車に乗って地方へ移動する際、持ち運びがラクになるよう考えたものです(笑)。

idesaku:
ステルス機みたいなシルエットですね。

HideyukiTakei:
こうした全翼機は、非常にバランスがシビアで、機体として安定させるのに苦労したんですよ。最初のころは、何度試作機を作ってもうまく飛んでくれず、一度は諦めかけたんです。それで、スタンダードな尾翼付きの機体を作ってみたら、それは思った以上に簡単に飛んでくれた。そこからまた調整しながら、ようやく今の型で安定してきた感じですね。

今のものには、GPS や姿勢制御のための9軸センサを載せており、最終的にはオートパイロットが可能な状態にまで仕上げていきたいと思っています。ちなみに、試作機を含めた機体の切り出しなどは、礼央さんのところの工房を借りてやっているんですよ。

あと、ソーラーパネルの在庫処分で作ったものがほかにもありまして…。

idesaku:
まだ処分し切れていなかったんですね。

HideyukiTakei:
こちらが、その「ソーラーボート」になります。

idesaku:
…すでに、かなりできあがっているじゃないですか!(笑)

HideyukiTakei:
パーツを部屋の奥にある3Dプリンターで出力して、それをつなぎ合わせ、防水塗装を施して船体にしています。こちらはまだ自宅のお風呂でしか浮かべていないのですが、既に動力部分や方向制御のための仕組みは入っていて、これから Raspberry Pi を載っけて通信の部分を作ったり、ソーラーパネルを張ったりしながら仕上げていきたいなぁと思っています。

idesaku:
いやー、「飛行機」と並行して「船」も作っていらっしゃるとは思いませんでした。

HideyukiTakei:
船を作りはじめた動機のひとつは、キャリアの LTE通信網を使って多くのデータをやり取りできるような仕組みを持たせたかったというのがありますね。実は、電波法上、スマートフォンに挿してあるような SIM は「陸上」での利用が前提となっていて、先ほどお見せしたような無線飛行機にキャリアの SIM を載せてデータを送受信するのは法律違反になってしまうんですよ。

ただ、海であれば沿岸から3海里(約5.5キロ)までの範囲内であれば「陸上」と判断されるので一般的な SIM を載せての通信も可能なんです。なので、日本沿岸をオートパイロットで一周しながら、カメラで撮影した各地の海中の様子を LTE回線で送ってくれるようなものが作れないかなぁと思っているんです。

…そうだ。Raspberry Pi に関しては、最近あるコンテストで賞をいただいたんです。日経BPの「ラズパイマガジン」などが主催した「みんなのラズパイコンテスト」というものなのですが、受賞作がリビングのほうにありますので、ご覧になりますか?

idesaku:
ぜひぜひ(リビングへ移動)。

HideyukiTakei:
…この、ベビーベッドの上で回っている「メリー」が受賞作で、作品名は「息子の成長を見守るカメラ&泣き止む音楽生成機能付き自作メリー」と言います。今年の7月に生まれた息子に泣き止んでもらうためのものを作りたいというのが製作のきっかけでした。

メリーの本体は、先ほどの3Dプリンターで作り、制御には Raspberry Pi と Arduino を組み合わせて使っています。超小型カメラで子どもの様子を撮影できたり、保存した MP3 の音楽ファイルを連続再生できたりします。妻でも操作できるように、起動や音楽の再生、停止はボタンを使って簡単にできるようにしました。技術的に特に変わったことはしていないのですが、おかげさまでグランプリをいただきました。最近は Alexa にも対応させたので、声でメリーをコントロールできます。

idesaku:
「身近な課題を解決したい」というコンセプトの勝利かもしれないですね。…いやー、しかし、プライベートとはいえ、竹井さんが「ものづくり」に対して、すさまじい熱意をお持ちなのだということがよく分かりました。

HideyukiTakei:
ハードウェアとサービスを組み合わせてビジネスとしてやっていくことの難しさは、これまでの経験で実感しましたが、やっぱり楽しい。こうした形での「ものづくり」は、趣味としてこれからも続けながら、次のチャンスを伺っているところです。

事業と趣味の双方で「作る」ことを続けていきたい

idesaku:
竹井さんが、この先に考えていらっしゃること、「将来の目標」のようなものは、何かありますか。

HideyukiTakei:
えーと、それは「Beatrobo の CTO」としてですか? それとも「個人的なものづくり」についてですか(笑)。

idesaku:
できれば、両方についてお願いします。

HideyukiTakei:
そうですね…。これまで登場された方々のように「世界を変える」ような大きな目標は、私にはないです。ただ、事業家としては、これからも多くの人に使ってもらえる、価値のあるサービスを作り続けていきたいと思っています。できれば、なるべく儲かるものを(笑)。

趣味の「ものづくり」の領域では、今作っているソーラー全翼機の完成を目指したいですね。私が住んでいるのは流山の「おおたかの森」というところなのですが、ここには森林が多く残されていて、絶滅危惧種のオオタカも実際に生息しているんですよ。自作の全翼機がオートパイロットで「オオタカのように」飛びつづけられるようにして、2020年の東京オリンピックまでには、空に五色の輪を描けるようなものにまで仕上げられるといいな…と思っています。

次回のインタビューは…

idesaku:
事業と趣味の双方について、とても熱量の高いお話しを聞かせていただき、ありがとうございました。さて、リレーインタビューということで、最後に次にバトンを渡す方をご紹介いただけますでしょうか。

HideyukiTakei:
丸山亮さんを紹介します。

今は Cookpad にお勤めなんですけど、プライベートでも ESDocJasper のような素敵なツールを開発されています。エンジニアの人なら、趣味の時間で関心のある技術について調べたりはよくすると思うのですけど、実際にアプリケーションやサービスを作って、しかもそれを継続的にメンテしていける人となると少ないと思うのです。彼はそれをしっかりやってますし、仕事外でもそうしたところに貪欲なところが、すごいなと思いますね。

idesaku:
どのような間柄でいらっしゃるのでしょう?

HideyukiTakei:
KLab時代の同僚なんです。そうそう、彼は料理も上手なので、手料理をごちそうになったこともあります。

idesaku:
技術だけでなく料理まで!
竹井さんと同じように、仕事でもその外でも多方面に精力的に活動されている方なのですね。お目にかかれる日が楽しみです。

それでは、今日は長時間にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。



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