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HRTech 領域の急成長サービスを支える技術・チームの価値観とは? ー メガベンチャー出身・精鋭メンバーに聞いてみた

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企業において、「社員がどのように働き、組織にどういった貢献をしてくれたか」といった目標と評価のプロセスが可視化されることは、組織や自社サービスを成長させる上でも非常に重要である。しかしながら、未だ多くの組織で紙や Excel でのアナログで非効率な目標設定・評価が行われている実状から、改善の余地がまだまだある分野だ。

そんな環境を劇的に変えるべく、自社サービス展開の勢いを増す HRTech企業が存在する。人事評価目標管理クラウドサービスを運営する、株式会社HRBrain だ。

HRBrain」では、当たり前のように人の手が多く介在していた目標設定や評価プロセスを完全に自動化し、従業員のパフォーマンスデータを蓄積。人事・マネージャーの作業をおよそ7割削減し、企業の成長を加速させるタレントマネジメントサービスである。
2017年1月に正式版を公開後およそ1年半で、有料での導入企業数は250社超。大手企業から新進気鋭のスタートアップまで、様々な規模の組織に導入されている。

HRBrain には、大規模サービス開発経験を積んだエンジニアが多く集まっており、少数精鋭ながら高品質なシステム開発を進めている。
今回の記事では、前職で toB / toC のプラットフォームサービス開発に携わってきた鈴木悠大氏(写真左)、同じく前職にて新規事業開発を担当し数々のプロダクトを育てた川田浩史氏(写真右)、それぞれ新規開発・既存開発をリードする2名のエンジニアに、モダンなテクノロジーを使った成長サービス開発についてのお話をうかがった。

「上司が目標を忘れる」「Excelデータをメールで送信」評価にまつわる ”不幸” をなくすサービスの強みとは

川田氏:
「人事評価のためのサービス」というと、人事・経営者など評価する側だけが使うように思われるかもしれませんが、HRBrain は評価される側/する側の双方が対象となります。「目標設定」や「評価」は組織に属するすべての人にとって身近ですし、評価される側にとっては目標を立てること自体が難しいものです。

HRBrain では OKR や MBO などのフレームワークを複数設けており、それに則ってスムーズに目標設定を進められるようになっています。また適切な評価についてのアドバイスも、HRBrain の CSチームから導入企業に向けて実施しています。
かゆいところに手が届くシステムと手厚いサポートで、"評価" という概念を進化させるサービスだと自負しています。

鈴木氏:
HRBrain のエンジニアも 1on1 で評価面談を行っているので、「評価」の存在を自分ごととして捉えて、サービス開発に取り組んでいます。

私自身の経験ですが…過去に勤めていた会社では、めったに使わないメール経由で Excel製の目標管理シートを送る作業が発生したり、期初に決めた目標を上司が忘れてしまい半期で何をやったかわからない状態になったり、といった出来事がありました。
HRBrain ではそういった評価制度の非効率や無駄な作業を払拭できるので、評価する側・される側にとっての不幸は生まれません。

次なる展開に臨む HRBrain、戦略のカギは「HR×AI」

今後の展開として、目標設定・評価の枠を超えた次なる構想があるという。
具体的には、機械学習技術を用いた退職予測や面談者のスキルチェックといった人材の採用・育成・分析といった領域における機能案が出ており、鈴木氏を中心とした新規事業の領域においても視野に入れている。

川田氏:
技術面の戦略として、HR×AI の組み合わせが鍵になると考えています。
私は既存サービスの方をメインに担当しているのですが、学生時代に機械学習に触れていたこともあり、蓄積したデータを使って新規サービスに繋がるようなことができないかといった実験をしています。従業員数×企業規模として考えると、組織が大きくなればなるほど抱えるデータ量は飛躍的に増えていく、という背景もあっての取り組みですね。

…とはいえ、集中しすぎると既存サービス開発の方が進まないので(笑)ほどほどに実験しています。今後 HRBrain にジョインされる方が機械学習好きでしたら、ぜひ色々試してみてほしいですね。

鈴木氏:
AI を用いた機能拡張はもちろんですが、IT企業のみならず様々な組織に使ってもらえるように、誰にでも使いやすい・迷いにくいサービスを実現できるよう心がけています。
SaaS ということで、カスタマイズして幅広い使い方ができることも特長の1つです。人事の方の「あれもこれもやりたい」といった多彩な要望をシンプルな機能に落とし込み、ミニマムかつ使いやすいサービスにしていきます。

「チーム開発」を重視するからこその Go / React 選定・活用

HRBrain の開発は、サーバーサイドは Go言語、フロントエンドは React をベースとして進められている。それらの技術を採用するに至った背景にも迫った。

鈴木氏:
私自身、3年前から Go を使った開発経験を積んできたことが大きいのですが、書き親しんだ以外の理由としては、言語仕様が小さいので誰でもシンプルなコードが書ける、といったことが挙げられます。シンプルゆえにたくさん書かなければいけないという側面もありますが、後から別のメンバーがジョインしても扱いやすい、というメリットがそれを上回ります。

川田氏:
前職のプロジェクトでは Node.js、Java も使ってきましたが、プロジェクトの規模やメンバー数が拡大することで、コードが見づらくなってしまったこともありました。Go にしたことで、人の入れ替わりがあっても見やすくて良い、といった環境が作りやすいと感じています。

鈴木氏:
フロントエンドについては、当初 React / Vue.js / Hyperapp の3つで悩んでいました。
Hyperapp は新しい技術なのでエコシステムが弱い、Vue.js は自由度高く書ける反面崩れやすそう、という理由からやめて、結果、比較的書きやすくメンテナンスもしやすい React を選びました。また、今後ネイティブアプリを作るときに React Native の導入に踏み切りやすいのでは、という思惑もありました。


さらに、アジャイル開発プラクティス、チーム共通の価値観についても掘り下げてうかがった。

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川田氏:
スクラム的な開発を進めていて、GitHub issue をボード管理できる ZenHub を使ってカンバン方式でタスクを管理。ふりかえりは毎週 KPT で行っています。

コードの品質は高く保っていて、テストが書かれていなければレビューしない体制です。ルールと言うよりは文化として根付いていて、マージする前のテストカバレッジが95%を超えていたり、レビュー時も通常3名程度が目を通したり、という体制が自然とできていいます。

鈴木氏:
ベストな選択ができるよう、きちんと議論する姿勢も各メンバーが大切にしています。だからこそ、元々の要望を受けるとすごく工数がかかってしまうものを、エンジニアからの提案で工数削減してミニマムの要件を満たせる実装ができたこともあります。「とにかくいちばん良いものを作りたい」という共通認識を、みんなが持っています。

「オーナーシップ」「ホスピタリティ」が根付く、チーム内の結びつき

HRBrain の掲げるバリューを、以下に抜粋する。

「Ownership - オーナーシップ」
HRBrain は、卓越したスキルを持つプロフェッショナルな一人ひとりが
自分が最後の砦だという意識=オーナーシップを持って、ベストを尽くす会社です。

「Hospitality - ホスピタリティ 」
仕事でも私生活でも、相手を想う創造力を大切にします。

開発チームでも例外なく、この2点を大切にしているという。

川田氏:
オーナーシップの面では、具体的には「自分ごととして仕事をする」ことを大切にしつつ、「なぜそれをやるのか」を自分の中で噛み砕いて理解して、解決策を出していくのを常としています。仕様1つとっても、工数/品質/お客様に提供するスピード感の折り合いをどこにつけられるか、メンバーが各個人で考えて判断できています。

与えられたものを言われたとおりにやる、という状況はないです。見た目上ちょっとした変更でも工数が大きい場合などは、本当にその工数をかけて実装するべきか、また、仕様をちょっと変えるだけで工数が減るような場合はその旨を伝えつつ、どう進めるかを話し合います。冷静に意見を交わして、結論に落とし込んでいくことができる社内チームです。

ホスピタリティについては、ダントツで鈴木が持っています。気づいたことは率先してやるタイプ。周りで大事な話が始まったことを察するとヘッドホンをずらして聞いていたり、プルリクへのコメントを誰が見てもわかりやすいように書いたり…など挙げたらキリがないですが、ホスピタリティの塊のような人間です(笑)。

鈴木氏:
(照れながら)社内には、「チームで働く」視点が当たり前のように身についているメンバーがそろっていますよね。
みんながオーナーシップとホスピタリティを持っていればチーム内で信頼が醸成されますし、フレックスタイム制度も活用して柔軟に働ける、良い環境だと思っています。

ちなみにプロダクトオーナーの意向で、「ホスピタリティを発揮したこと」の数だけ紙でお花を折ってボードに貼ろう、といったゆるいルールもあります(笑)。お花が増えると嬉しいですし、増えるだけチーム内のムードも良くなっていますね。

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お客様の声に寄り添う。新しいチャレンジも続けていく。

250社以上の企業へのサービス導入を果たした HRBrain では、CSチームを通じて顧客からの数多くの要望を収集してきた。その中から、より多くの人に良い影響が与えられそうか、工数・今後の仕様変更への影響はどうか、など総合的に考えて作るものを決定していく体制だ。

川田氏:
お客様の声に寄り添う機能開発を心がけていますが、要望を正面から受け止めて急いで作りつづけてしまうと、簡単な修正に多くの時間を費やしてしまうといったムダを出してしまいます。常に全体最適を考えて、新規/既存問わずサービス開発を進めています。

巷でよく聞く、「営業が作る前提で案件を取ってきて、開発側が疲弊しながら作る」というようなことは全くなく、協力して良いものを作ろう、という風土が会社全体に根付いています。

鈴木氏:
HRBrain に興味を持ってくださった方に、いっしょに仕事を楽しめることが幸せ、という環境にぜひ身を置いていただきたいです。うちはいい意味で会社っぽくなくて、プライベートと仕事との境なく、充実した時間を過ごせている感覚を持つメンバーも多いと思います。

新規チームは今エンジニアが6名で、今後は10名規模を目指して採用に注力しています。
カジュアル面談は必ずしていて、フロント寄りのスキルをお持ちだったら私が、サーバー寄りなら川田が出て、お話をしています。オフィスの方に気軽に遊びに来てもらえればと思います。

川田氏:
サーバーサイド、インフラの専任がいますが、鈴木のようにフロント含めフルスタックに動く人がいたりと様々です。 今後ジョインしていただく方はフロント専任でも、サーバー専任でも、フルスタックでも、誰でもウェルカムです。興味を持って入ってきてくれるメンバーがいればそれだけでとても嬉しいですし、柔軟に役割を決められると良いですね。


HRBrain では現在、React の知見を持つフロントエンドエンジニア、HR×AI の分野を開拓する機械学習エンジニア、Go開発に長けたサーバーサイドエンジニアを募集中だ。

創意工夫を重ねた最高のものづくりを行い、社会や多くの人の生活に入り込んだサービスの提供を続けていく中で、やりたいことが非常に多いものの手が足りてない状況とのこと。
今このフェーズでジョインするメンバーは、HRBrain シリーズのさらなる発展に立ち会えるとともに、チャレンジングな取り組みに携われること請け合いだ。

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文責:Forkwell 運営事務局

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