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美容師からフロントエンジニアに。 山本馨子(株式会社diffeasy)〜Forkwellエンジニア成分研究所

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美容師からマークアップエンジニアに

――現在の業務内容を教えてください。

山本 WEBシステムのフロントエンドを作っています。デザイナーから来たデザインを実装に落とし込むお仕事をしています。

――フロントエンドになられてから、今は3年目なんですね?

山本 そうですね、以前はWEBサイト制作の会社にいて、マークアップエンジニアをやっていました。WEBシステムというよりは静的なページ、企業のコーポレートサイトなどを作っていました。業界未経験だったこともあり、仕事は割と大変だったんですけど、もの作りが楽しくて。

転職を決めたのは「もっと自由に、いろいろなものを作るスキルを身に付けたい」と思ったのと、お金のためだけじゃなくて、本質を解決するような仕事をしたいと思ったからなんです。ただ言われた通りにWEBシステムを作って納品するんじゃなくて、使う人の声をわたしも聞いて一緒に考えたいと思って。

――ご経歴を伺って、目を引くのが美容師のご経験です。専門学校を出て美容師になり、それからエンジニアに転職されたということですが、いつから美容師を目指されたんですか?

山本 高校生の頃からファッションや美容に興味があり、大学では美容室でアルバイトをしていました。そのうち「じゃあ、このまま美容師をやってみようか」と思って大学を中退し、美容師の専門学校に行きました。結構ノリで生きてます(笑)

――美容師の専門学校には、何年ぐらい通うものなんですか?

山本 2年ですね。ハサミの使い方や接客、衛生に関する知識などを学びました。シャンプーの仕方も教わりましたが、やり方はお店によっていろいろなので、実際にはお店に入ってからがっつり練習する感じです。

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美容師の土日は、休憩時間が3分の日も

――専門学校を出て、いきなりフルで仕事をやるんですか?

山本 いえ、お店によってレッスンがあります。私が居たお店はテスト項目がいくつかあって、合格したら接客ができる方式でした。項目はシャンプー、ヘッドスパ、マッサージ、カラーリングなど何種類かあり、パーマにも巻き方などいろいろありました。

他にはセットもそうですし、あとはカットですね。基本のヘアスタイルがいくつかあって、マネキンテストに合格したら自分でモデルハントをして実際に施術し、先輩や店長に見てもらって合格したら次のステップにいけるという感じです。

――伺っているだけでもかなりハードですね。美容師になる前もなってからも、いろいろな勉強が必要な職業なんですね。美容師として勤められた期間は、どれぐらいですか?

山本 4年いかないぐらいです。

――美容師とエンジニア、割と離れている職種だと思うのですが、何がきっかけでエンジニアを目指されたんですか?

山本 職業訓練校で、HTMLとCSSに出会ったことがきっかけです。最初は広告への興味から「デザインをやろう」と思って行ったんですけど。グラフィックで表現するより、コードで表現する方が楽しかったというか。「楽しい」だけで、今日までやって来ています。

――なぜ美容師を辞められたんですか?

山本 1人である程度できるようになったので新しいことをやりたくなりました。あと美容師は体力勝負なところがあるので「椅子に座って仕事がしたい」というのも正直ありましたね(笑)

――お客さんがいると、ほぼ立ちっぱなしなんですか?

山本 そうですね。土日になると、休憩が3分の日もざらにありました。その分平日はヒマだったりするんですが、不規則なのは大変でしたね。それでも「ありがとう」って笑顔で帰られるのを見ると、しんどさも吹っ飛んじゃうんですけどね。

diffeasyを選んだのは、お客さんに対するスタンス。

――最初の会社には、どんなきっかけで入社したんですか?

山本 ハローワーク経由で就職活動をしていて、話を聞きに行ったり、面接を受けていた中の一社でした。2年ほど勤め、コーポレートサイトのコーディングや、ECサイトの運用保守をやりました。

――ここで一通りのことを覚えられてから、diffeasyさんに来られたと。

山本 そうですね。最初の1年は、鹿児島支店でお仕事しました。本当に人が足りていない状態だったので、鍛えられましたね。残業150時間を超える月もあったり(苦笑)。ただ、人には恵まれていて、面白おかしくやれましたし、感謝しています。

――diffeasyさんに入られたきっかけは、どのあたりだったんですか?

山本 ネットで、学生インターンの募集を見かけたことですね。正社員でフロントエンドエンジニアは募集していなかったんですけど、募集内容の技術が自分の目指しているスキルエリアとかぶっていたのでひとまず応募してみました。

diffeasyを選んだのは、「お客さんの課題を解決したい」というスタンスに惹かれたからです。自分はめちゃくちゃ技術が好きなんですけど、「お客さんは、本当にWEBシステムを必要としているのか」「していないなら、システム以外のことを提案しよう」という会社のスタンスがすごくいいなと思って。

今はJavaScriptと、Vue.jsというフレームワークを使っています。CSSとHTMLは得意なんですが、JavaScriptはまだまだなので勉強しながらって感じです。皆で設計をやるときにどうやったら開発しやすいか、運用フェーズに入ったときにどういう設計だったら回しやすいか、みたいなことを考えていけたらいいなと思っています。

――今後、学びたいことはありますか?

山本 サーバーサイドの言語ですね。チームメンバーのコミュニケーションってすごく大事だと思っています。フロントエンドとバックエンドの架け橋になりたいんです。サーバーサイドの知識を網羅するほどでなくとも、最低限、自分でも書くことはできるようになりたいです。

フロントエンドで表示するデータはバックエンドで用意してくれているんですけど、データが格納されているデータベースの構造とフロントエンドで表示されているUIの構造が同じになるとは限らなくて。そのあたりのコミュニケーションをしっかりとっていきたいと思っています。

diffeasyには井上さんというサーバーサイドよりのエンジニアがいるのですが、彼女とはめちゃくちゃ話し合ってます。出社時もそうですし、井上さんが在宅ワークの時はZoomをつなげたり、slackでやり取りをしたり。お互いの領域が少し重なっているところについて真剣に話すことで、よりよくなっていく感じが本当に楽しいし、勉強にもなります。

みんなで協力して、それぞれの得意なことを掛け合わせて行けたらいいなあと思ってます。

あと、フロントエンドに関してはwebGLを触ってみたいです。データビジュアライゼーションに興味があります。

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気づいたことは、メモを取るようにしています

――ロールモデルとしている人物はいらっしゃいますか?

山本 無責任かもしれないですけど、「この人みたいになりたい」「目指したい」という明確なものはなくて。自分がやっているちょっとしたことで、皆がハッピーになれば良いなと思っています。

私はあまり自己肯定感が高くないタイプなので、人と自分を比べたりはしないんです。それよりも自分が好きなことや楽しいこと、半径3メートルぐらいの人が楽しくなることを考えています。エンジニア同士のコミュニケーションとか、デザイナーとのコミュニケーションとか。

diffeasyは受託でお客さんの声を直接聞きに行けるので、それもすごく嬉しいです。生の声を聞くタイミングが前の会社ではほぼなかったので。使ってみて嬉しかったこと、使いづらかったところのフィードバックを直接もらえるのはありがたいです。

――業務を行なう上で大事にしているモットーや好きな言葉があれば教えてください。

山本 冷静にやる、ということですかね。フロントエンドはソースコードがごちゃごちゃになりがちなので、書く前に紙を引っ張り出しています。

――テキストだけのコミュニケーションだったり普通の会話だけだったらちょっと概念を整理できなかったりしますよね。

山本 そうですね。自分で勝手に複雑にしてしまわないように、一旦手を止めて、頭を整理してから取り掛かるようにしています。

――美容師の頃からそんな感じなんですか?

山本 そうですね。練習に取り掛かる前に、目標やクリアしたいことを決めてやってました。私はけっこう呑気なタイプなので、それをやってもなお人並みというか、わちゃっとなってしまうので。

――自身の成長のために、日々行なっていることはありますか?

山本 気づいたことはメモを取るようにしています。技術書を読むときとか、「本があるからメモは取らなくてもいいか」と思っていたんですけど、そういうのを止めようと思って。

ーーメモってどういうところに取るんですか?

山本 会社に社内wikiがあって、そこを使ったりしています。個人用のノートというか、パソコンで使えるEvernote的なものですね。昨日とったメモは、「半角/全角カウント」です。社会人としてそれなりに年月をこなしているので、メモを取る習慣が新卒の時と比べると薄れちゃってて。diffeasyに入ってからは気持ちをリフレッシュして、ちゃんと記録を残すようになりました。

「何をするか」より「誰とするか」

――ここからは、山本さんが働く上で大切にしていることについて、「事業内容」「仲間」「会社愛」「お金」「専門性向上」「働き方自由度」の6つの項目から合計20点になるよう、点数を振り分けていただきます。

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・専門性向上 4

自分の強みは生かしていきたい、伸ばしていきたいという思いがあるので4にしました。

・仲間 5

「何をするか」よりも「誰とするか」だなと思っていて。diffeasyは特定の人ではなく、社内の誰を取ってもしっかりコミュニケーションを取る、目的はなんだろうと意識する人たちですね。そういう文化に集まってきた人が作ってきた会社だと思います。

・お金 2

もちろんほしいんですけど(笑)、生活ができていればそれでいいと思います。それよりも、他の人たちと楽しく過ごす時間のほうが重要ですね。

・事業内容 4

仲間と同じぐらい大事です。さっきも言いましたが、「誰とするか」が「何をするか」に繋がってくるなと。ここをみんなで話し合いながら、より良いものを考えていく仕事ができたらと思っています。

・働き方自由度 3

リモートで海外にいても仕事ができたりするのはすごく良いと思うんですけど、そこまでいろいろ求めてはいないですね。

・会社愛 2

diffeasyの人はすごく好きなんですけど、会社が好きというわけではないですね。「誰かの何かがちょっと良くなる」、それを実現できる会社がdiffeasyだったから入社したのであって。そこが大事だと思ってます。

――転職を志す方にメッセージをいただけますでしょうか?

いろいろ、思い悩むと思うんです、自分が何をやりたいのか。自分にはどんな社会的な価値があるんだろうとか。

私は転職活動時にいろいろな会社のいろいろな人の話を聞いて、自分のやりたいことが徐々にわかるようになりました。先ほどの20点満点のレーダーチャートにしても、今だからこんな形になったんだなと書いてみて思いました。自分が何に価値を置いているのか、自分は意外と気づいていなかったりするので、いろんな人の話を聞いてみると良いと思います。

<了>

ライター:澤山大輔


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