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「会社には共感していますが、依存しすぎないようにしています」井上奈々(株式会社diffeasy)〜Forkwellエンジニア成分研究所

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バックエンドはドMが多いのかも(笑)

――diffeasyさんがどんな会社なのか、簡単に教えてください。

井上 フリーランス集団の集合体だなと勝手に思ってます(笑)会社に所属していても、1人1人が自立している人が多い気がします。何かしてもらうのを待つのではなく、自主的に動いている組織だと思います。

――クライアントさんの割り当て、目標設定が決まったら、何をするかは自由という感じなんですか?

井上 そうですね。何をするかは自由というと語弊があるかもしれないのですが・・・目標さえ見失わなければ、そこに向かう手段はプロジェクトメンバーで決めていけるというか、色々選択肢を与えてくれる感じです。

――井上さんはバックエンドエンジニアということですが、どういう業務内容なんですか?

井上 「縁の下の力持ち」みたいな役回りですね。皆さんがSNSやWEBサービスを使っている上で、あまり意識しないところを作っています。例えばウェブサイトのログインってメールアドレスとパスワード入力したら自分のページが表示されたりしますよね?表からみるとたったそれだけのことかと思うんですけど、セキュリティ面を考慮したり・・・情報を取得して画面へ表示する速度だったり・・・いろんなことを考えないといけないんですよね、実は(笑)

デザイナーさんやフロントエンジニアさんのお仕事って使ってもらう方々にダイレクトに影響するのでかっこいいデザインだったりかっこいい動き、使いやすかったりすると「すごい!」とか「使いやすくていいよね!」とかってわりかしわかりやすく反応を貰えるのかな?って思うのですがバックエンドは「正確に動いて当たり前」というか・・・。当たり前なんだけど難しい作業が多いと思います。

――及第点とって当たり前、赤点とったら怒られるみたいな。

井上 そうですね~。「おいおい動かないよ」って言われちゃうと、「すみません、すぐに確認します!(汗)」みたいな。とはいえ、そういった反応があるということは「使ってくれているんだな」と思うので、不具合はダメですが、個人的には要望や意見は「もっとガンガン来いよ」という感じです(笑)。反応がないと「使ってくれてないのかな?」と思ってしまうので。

――割と打たれ強い人が多いんですか?

井上 打たれ強いというか、ドMな人が多いんだと思います(笑)。めげないというか、それを喜びに感じるというか。少なくとも私はそういうタイプです。色々言われたら燃えちゃいます(笑)

――井上さんは、手を上げてバックエンドエンジニアに就かれたんですか?

井上 特に意識したことはないのですが、実際している作業的にバックエンドなのかな? という感じでしたね。私的にはプログラムがかけて、それが動いて、それを使ってもらえたら嬉しい。ただそれだけですね(笑)

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医療事務経験が生きる部分は、確実にあります

――これまでのご経歴を教えていただけますか?

井上 高校を卒業して、約8年くらいSIerとして開発してました。色々あって一旦SIerを辞めてIT業界を離れ、元々興味があった医療事務&医師事務作業補助者の資格を取得し医療事務として働いてました。医療事務の業務も楽しかったのですが、浮気をすると…恋しくなるといいますか…開発がしたいなって気持ちが膨らんできちゃいまして(笑)再びIT業界へ舞い戻ってきたという感じです。

――御社の紹介ページに「将来は、農業の難しいを簡単にしたい」とおっしゃっているんですけど、ご実家が農家を営んでいらっしゃるんですか?

井上 いえ、自分の身内には一切農家の方はいないんです(笑)ただ、病院で働いてく中で食べることの大切さを学びました。人間の体って本当に食べ物で全然違ってくるんですよ。意識して美味しい野菜や、お米を食べるようになってから、どんな人が作ってるのだろう?とかどういう工夫をして作ってるのだろう?とか気になってきてしまって。
システム×農業で遠隔地にいる人でも簡単に美味しい野菜やお米が食べれて幸せになれる仕組みづくりをするのが目標です。

――病院に勤められ、エンジニアに戻られたとのことですが、戻られた先がdiffeasyさんだったんですね?

井上 そうです。SIer時代で働いていたときに、弊社の西と出会って。それから、SNSとかで彼の動向が自然と見えてきてたんですけど(笑)30代前半のときには独立されていて、「すごいな~」ってこっそり憧れたんですよ。そこで、再び開発がしたいって思ったときにできるなら西と一緒に働ければいいなと思い、勇気を出して西が所属しているdiffeasyにコンタクトを取ってみたという経緯ですね。

――病院に勤められていた間も、西さんとコンタクトを取られてたんですか?

井上 diffeasyが主催する勉強会にちょこちょこ参加してたんです。すごく楽しそうな雰囲気で、これほど技術が好きな人と関わって仕事として開発ができるなら幸せだなと感じていました。一度業界を離れたものの「忘れられないものなんだな」と思っていました。

――病院では、エンジニアとは全く違う仕事をされていたんですか?

井上 そうです。受付で保険証の確認や会計、診療報酬請求関係を主にやっていました。ただ、病院って結構アナログ作業が多かったので、手書きの作業をEXCELでとかデータ管理をフロッピーからUSBに変更したり・・・業務改善も積極的に行ってました。

――いろんな経験が、今に活きていらっしゃいますね。

井上 そうですね。今もdiffeasyで「井上さん細かい」と言われることがあるんですけど、医療事務をやっていたから細かくなった部分はあります。病院ってミスが許されないので、そういうところは活きているのかなと思います。

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一人よがりのシステムにならないように。

――業務を行なう上で大事にしているモットーや好きな言葉があれば教えてください。

井上 一人よがりのシステムにならないよう、気をつけています。最新の技術を取り入れたから「使ってくれよ」ではなくて。使ってくれる人の目線で考え、何が一番使いやすいかを考えることが大事です。

例えばEXCEL。一部では「EXCELじゃなくてgoogleスプレットシート使おう」という意見もあるんですけど、現場ではEXCELが使いやすいケースもあって。最新のものを使えばいいということではないんですよね。お客様に寄り添って作る、お客様の目的にはどの方法を使えば達成するだろうか・・・という部分は本当に大事にしていますし全力で考えます。まだまだ駆け出しですけど、ゆくゆくはお客様に納得してもらえるようにしたいと思っています。

――自身の成長のために日々行なっていることはありますか?

井上 発表する機会を極力作るようにしています。私、人前に出るのがすごく苦手なんです。でもライトニングトーク(LT)とか発表の機会があれば、極力参加するようにしています。学んだことを発表すると情報共有になるし、フィードバックをもらえたりしてすごく勉強になるんですよね。

――最近は、どんなLTをされたんですか?

井上 googleスプレットシートで作業していたものをWEBサービス化してみたよ的なお話だったり、firebase関連のお話だったり・・・LTではないのですが、北九州の方まで行ってdiffeasyの会社についてのお話をしました。今後予定しているのは2018年11月にvue.jsのFesがあったのですが参加したことのお話だったり、アプリ開発やってみた系のお話をしたいなぁって思ってます。

「転職したい」と思った時が、転職の時期

――ここからは、井上さんが働く上で大切にしていることについて、「事業内容」「仲間」「会社愛」「お金」「専門性向上」「働き方自由度」の6つの項目から合計20点になるよう、点数を振り分けていただきます。

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専門性向上 5

専門性が高くて、損することはないですから。お客様に対して最善案を提供するためには、いろんな知識を知っていないといけないなと。システムもそうですけど、業務知識を調べたり、勉強することは大事だと思っています。

仲間 5

何を作るかも大事ですけど、誰と作るかですね。納期は絶対にあるので、間に合うか間に合わないかという状況でも「このチームならやれる」と信じられるか。誰と一緒にやるかがモチベーションです。それは、チームでやれる良さだと思います。

お金 1

もちろん大事なんですけど、ある程度生活できれば良いかなと。気持ちを込めて作ったものを使ってもらえ、さらにお金になるなら良いなという感覚でいます。

――diffeasyの皆さんは「お金」に高い点をつける人が少ないように思います。

みんな気持ちが一つなのかわからないですけど(笑)、「(稼いで)ハワイへ行こうぜ」みたいなノリも無いような気がします。冗談半分でそういうことを言ったりはしてますけど(笑)

事業内容 2

どちらかというと、「誰が幸せになるのか」が大事ですね。極端な話、作ったものが犯罪に利用されたりしたら誰も幸せにならないですよね? そういうところが重要なので、2点にしています。

働き方自由度 5

一応女性なので(笑)いつか結婚して子どもがほしいと考えた時に、働き方に対して選択肢があるのは嬉しいことだと思います。また、高齢化という点でも介護問題もあるでしょうしね。

今も基本的には在宅で作業させてもらってます。もちろん状況に応じて事務所で作業したりもしてますが、私は家で無音で集中するタイプなので作業内容によっても選択できるというのも助かってますし、理解ある会社に感謝もしています。あと、在宅の時ってちょっとした5分くらいの待ち時間に洗濯機のボタンを押せるのは効率いいなって思います(笑)

会社愛 2

「むずかしいを簡単に」でおなじみのdiffeasy、会社の思想に共感してJoin(入社)させてもらってるんですけど、会社に依存しないようにしています。先ほどもお話したとおり、フリーでやっている感覚を大事にして緊張感を持っていたいので。特定のメンバー(社員)に依存しすぎない。例えば「あの人がいるからちょっと甘えちゃお」みたいにならないように、あえて2にしています。

――最後に、転職を志すエンジニアの皆様にメッセージをお願いします。

井上 エンジニアに関して言うと、自分が「転職したい」と思った時が転職時期だと思っています。技術がないから尻込みするんじゃなく、「好きだからやりたい」みたいな気持ちを大事にしてほしいです。もちろん異業種への転職は怖いとは思うんですけど、それならいきなり転職するのではなく勉強会に顔を出したり。実際に働いている場所に顔を出して、会社の雰囲気を見てもらって「今だ」と思う時に勇気を出してほしいです。

<了>

ライター:澤山大輔


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