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「『チーフエンジニア』と言っても、自称みたいなものですから(笑)」新谷隼人(株式会社diffeasy)〜Forkwellエンジニア成分研究所

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なるべく、伝わりやすいように。

ーーチーフエンジニアとしての職務内容は、どのようなものでしょうか?

新谷 『大会運営 向上心』という自社サービスを担当しています。開発リーダーという立場でメンバーのスケジュールの管理だったり、わからないことがあれば質問に応じたりという風にサポートをしています。仕事は、基本的に在宅リモートです。10時から始業なのでお昼ぐらいまで『大会運営 向上心』の開発をやり、休憩をとってまた仕事という感じですね。

――ご自身で手を動かす割合と、マネジメントの割合はどれくらいですか?

新谷 7:3で開発のほうが多いですかね。完全にマネジメントという感じではなくて、PMは他にいるのでその補佐だったり、開発メンバーが困っていることがあったら聞いてもらったりということをやっています。

ーーエンジニアの皆さんは、基本的にリモートなのですか?

新谷 井上と樫本、そして私がリモートです。それ以外のメンバーは出社して仕事をしていますね。

ーー新谷さんと皆さんは、別の場所で作業しているのですね。マネジメント面で難しいことはありますか?

新谷 自分でもあまりわかってないのですが、周りからは「うまくやっているよね」と言われます。それを考えると、そうなのかなあと。ちゃんとできているか、不安はあります(苦笑)。

――マネジメントをするうえで、どのようなことを心がけていますか?

新谷 あまり意識したことはありませんが、なるべく伝わりやすいよう話すことは心がけています。リモート時はチャット等でやりとりしますが、なるべくわかりやすい文章で作業を振ったり、聞かれたことに返したりは心がけています。

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「Good Project Award 2017」最優秀賞を受賞できたワケ

ーー「Good Project Award 2017」最優秀賞を受賞した株式会社ビッグハウスさまの事例をお伺いしたのですが、このプロジェクトを受賞された経緯はどのようなものだったのですか?

新谷 私はスタート時にはいなかったのですが、比較的初期から開発に関わっています。上記記事にもあるのですが、株式会社ビッグハウスさまは屋外工場を持っていて、2×4というパーツにして家を作っています。それらの工程は、われわれが入る前はすべて紙で管理されていました。

工場を見学させていただいてわかったのは、紙の管理がかなり煩雑になっていたこと。どれをやって、どれが終わっていないか、次はどれをやるのか……それらの見通しが悪かった部分がありました。それで、「紙からタブレットに管理を移行したい」ということでプロジェクトにジョインすることになりました。開発の初期から、納品し運用するところまで全てに関わっています。

ーー具体的には、どういったことを効率化されたのですか?

新谷 これまで全て紙の上で管理していたものを、タブレットで一元管理できるようにしました。「この壁は終わったよ」「今やってます」などがタブレットの一覧で出るようになり、作業が見える化できました。

ーーこのプロジェクトが「Good Project Award 2017」最優秀賞を受賞されたのは、どのあたりが評価されたと分析なさっていますか?

新谷 そこは西が全て関わっていたので、自分は「自分が携わった案件で取れて良かったな」という感じでした。ビッグハウスさんは宮崎県南部にあるのですが、(その地域で)タブレットで管理してるところはないと思います。そもそも、ITに縁遠い職人さんが多いですから。

ただ、職人さんたちが率先してiPadを触るようになり、そのうち自分たちの知らないところでAppleTVを買ってきて映しながら作業していたり。システムを入れた結果、職人さんの意識も変わり、作業の見える化&効率化もできたところが「Good Project Award 2017」最優秀賞に選ばれた理由じゃないかなと思います。

ーー今、当該記事を拝見しています。右側に写ってらっしゃるのは、木材工場の社長さんですか?

新谷 そうです。一枚目の左側が弊社副代表の白石篤司で、右側におられるのが社長さんですね。何枚目かに、ちらっと自分も写っています。

ーー記事中盤の写真に、AppleTVが映っていますね。

新谷 まさに写真に載っているやつですね。ここらへんは自分達が提案してないところで、現場に行ったら驚きました。「おお、すごい。ここまで変わるものなのか」と(笑)

ーー社長の方も喜んでいらっしゃいますね。「いくらでもこの先、変化していけるというきっかけを作ってくれたことが非常に嬉しいことです」と。

新谷 ありがたいことです。

ーーコミュニケーションの面で大変だったことはありましたか?

新谷 僕は、話すのが苦手で(苦笑)。PMには、先ほど写真に写っていた白石篤司が入っていて、彼はコミュニケーションオバケです。彼のコミュニケーション能力なくして、このプロジェクトの成功はなかったと思います。

肩書は「スーパーエンジニア」でも良かったんです(笑)

ーーこれまでのご経歴を伺います。専門学校を卒業後、最初に入った会社ではどういうことをされていたのですか?

新谷 2008年に専門学校を卒業して、システム開発会社に就職しました。Lotus Notesというグループウェア関連の開発が主でしたね。あとはスポットでJavaをやったりAndroidをやったりでした。9年ほど勤めましたね。

ーーかなり長く務められたのですね。

新谷 はい。ただ、前々から「30歳前後で、続けるか辞めるか」は考えていて、それでいろいろ考えた結果30歳になるときに退職し個人事業主を始めました。当時は本当に何も考えてなかったですね。転職するとか、あるいは個人事業主になってすぐ仕事があるのかどうかとか(笑)。

そこで、弊社の西が登場してきます。実は、西は前職の上司なんです。それで、前職を辞めた2016年夏に「話をしない?」と声をかけられたんです。「何をするのか、決めてるの?」と言われて。

それで「ちょっと会わせたい人がいるんだ」と、天神から徒歩10分程行ったところにあるマンションの一角に連れて行かれ、入ってみると白石兄弟がいました。そこでいろいろと話をして、一緒にやりましょうということになりました。そこで初めてもらった仕事が、先ほどのビッグハウスさんの仕事です。しかもやったことのないRuby on Railsの案件でした(苦笑)。

ーーこのプロジェクトがきっかけで入社されたのですね?

新谷 いえ、ジョインするタイミングはもうちょっと後になります。個人事業主と言いつつ半メンバーみたいな感じでやっていたので、diffeasyでは定期的に開発もくもくや今後の新規ビジネスの創出をやる合宿をやっています。そこで「メンバーを増やしたい」という話をしていたんです。個人事業主といってもやっている案件はほとんどdiffeasyさん(当時はさん付け)の仕事だし、「恩もあるから入るか!」と思ってジョインを決めました。ジョインが2017年10月のことです。

ーーチーフエンジニアになられたのはいつ頃ですか?

新谷 「チーフエンジニア」と言っても、自称みたいな感じですから(笑)。「開発のリーダー的な立ち位置だから、じゃあチーフだよね」みたいなノリです。「スーパーエンジニア」でも何でも良かったんです(笑)。マネジメントに関しては弊社にはスペシャリストがいるので、私は開発に深く関わったほうが貢献できると思っています。

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「動くんだからリリースしようぜ」

ーー業務を行なう上で大事にしているモットーや好きな言葉がありましたら教えて下さい。

新谷 マークザッカーバーグの言葉なんですが「動くんだからリリースしようぜ」ですね(笑)。もちろん、完璧なものを目指したいとは思っています。が、完璧を目指すとそれなりのスキルや時間が必要になります。もちろん自社サービス限定ですが、「致命的なバグじゃなかったらまずはリリースしよう」と。受託だとそうはいかないです。

致命的なバグはない形でリリースしないといけませんが、個々の操作が微妙に違うとか、リリースした後に指摘があったら「すいません、全力で修正します!」と修正、リリースを行っています。

ーーご自身の成長のために日々行なっていることがあれば教えて下さい。

新谷  勉強会に行ったり、情報系、Tech系のブログはよく読みます。知らない言語があると、調べることはしています。最近ではGoだったり、福岡で流行っているElixirだったりです。

ーー福岡ではElixirが流行っているのですね。

新谷 自分も最近調べだしたので知識としては弱いのですが、どんなものかなと。今弊社のシステムはRailsが主なのですが、今後、新規案件で開発言語としてElixirを選択肢に入れるのはアリだと思っています。

今までの話を総合して、会社を愛しています

――ここからは、新谷さんが働く上で大切にしていることについて、「事業内容」「仲間」「会社愛」「お金」「専門性向上」「働き方自由度」の6つの項目から合計20点になるよう、点数を振り分けていただきます。

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・専門性向上 3

もっとできるだろう、もっと伸ばせるところがあるだろうということで。受託だとお客様に合った最適の言語やインフラを選択する必要がありますが、自社サービスなら使いたい言語を選んで、それが通ったりするので。スキルの向上はできているのかなと思います。

・仲間 5

前職に比べて生き生きしているのは、仲間の理解だったり、思いやりがあるからだと思うんです。最高の仲間に恵まれたなと感じています。

・お金 1

自社サービスが大きくなることで、お金がついてきたらいいなと思っています。もっと『大会運営 向上心』を大きなサービスにしていきたいです。

・事業内容 1

満足していません、現状に。お金のところと被りますが、『大会運営 向上心』をもっと大きな、知名度のあるサービスにしたい。「もっとできるだろう」という野望的な意味で1です。

・働き方自由度 5

他の会社さんを知らないので何とも言えないですけど、こんなに自由度の高い会社はあまりないと思います。在宅で仕事したいのは「通勤電車に乗りたくない、そこで疲弊したくない」という思いから。一時期、東京に住んでいた時期があって、地獄のような体験をしていました。今は在宅で満足しています。

・会社愛 5

今までの話を総合して、会社は愛していますね。働き方を自由にさせてもらっているし、自社サービスでやりたいことをやらせてもらっているし。「もっと成長できる」という”向上心”(ここ重要!)もあるし、仲間にも恵まれている。いい会社だなと思います。

ただ、フリーランス力も高めないといけないなとは思います。メンバーが一人でも生きていく上で、フリーランス力を磨くのはいいと思います。

ーー転職を志したり、キャリアに迷っているエンジニアの皆さんに向けて一言メッセージをお願いします。

「とりあえず飛び出そう」です。自分は人に何かを発信するような人間じゃないのですが、うじうじ考えるぐらいなら飛び出したほうがいい。「次の仕事がないんじゃないか」とか考えだすと、辞められなくなっちゃいますから。とりあえず飛び出してみれば何か変わると思います。

<了>

ライター:澤山大輔


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