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「つべこべ言わず、ブログを書く」竹本雄貴(mottox2、フリーランス)~Forkwellエンジニア成分研究所

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フロントエンドは性に合っていたし、可能性を感じたんです

ーー現在フリーランスとのことですが、業務内容について伺ってもよろしいでしょうか。

竹本 2018年は、Webフロントエンドを中心にいろんな会社の事業に貢献しています。技術スタックとしてはOSSでコントリビュートしているGatsbyやその周りのNetlify、JAMstackなどでサービスの立ち上げやメンテナンスが楽なフロントエンドをテーマに働いています。他には、昔から続けているお客さんの中ではRuby on Railsアプリの開発をやっており、その上でMAツールの導入や、Google アナリティクスで解析から改善を回すWebマーケ的なこともやっています。

ーーこの一年でこれだけの仕事をされているんですね(参照)。

竹本 2017年はめちゃくちゃ働いて、新規サービスを6個くらい立ち上げていたんです。

ーー6個も!

竹本 そうです(笑)。で、2018年はWebフロントエンド中心でお仕事をしています。あとは技術顧問みたいなこともやっていて、設計の相談を受けたり現場で対応しきれず投げられてきたイシューを打ち返すようなことをやっていました。

ーーフロントエンド中心になった理由はなんですか?

竹本 去年(2017年)はなんでもやっていたんですが、それだけでは専門性が伸びないし、新規事業だとなかなかお金にならないんですよね。一方で、周りのエンジニアはみんな新しいことをやっているのに、自分は「できること」をやって消耗していた部分があって。

それで、2018年頭に低単価だったり技術的に成長が見込めないものを全部切って、5月ぐらいからフロントエンド中心にしました。(フロントエンドは)一番性に合っていたし、可能性を感じていて楽しかったので、そこを深掘りすることにしました。

(フロントエンドに専念したのは)やれることが増えてきているからですね。フロントエンドエンジニアでも簡単にバックエンドを立てられるサービスが増えていて、フロントエンドの知識があればサービスが立ち上がるんです。そこに魅力を感じたのが大きいです。

ーーなるほど。2016年03月に大学を卒業するまで、株式会社Techhouseさんで約4年間インターンをされていたそうですが、どのようなことをやられていたんですか?

竹本 最初はRuby on Railsをひたすらやっていました。しばらくして、バックエンドに年下のすごいエンジニアが入ってきて、「これは勝てないな」と思ってフロントエンドに逃げました(笑)。で、見た目をいじることが増えたんですが、社内にデザイナーがいなかったので自分自身でWebデザインをやりましたね。数千人規模のイベントもやっていたので、パンフレット、ポスター、駅広告など印刷物のデザインもしました。

あとは新規事業の開発を任せられることもあって、新規事業でAndroidアプリを書いたり、デザイナーをやりつつフロントエンドの環境を整えたり、Ruby on Railsで人材系サービスをやったりと、幅広くやらせてもらいました。

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フリーランスの方が、心理的安全性が担保されるなと思いました

ーーその後、Wantedlyに新卒で入社されたんですね。どんな経緯で入社が決まったんですか?

竹本 Wantedlyに遊びに行ったことですね(笑)。インターンが決まって、最初にインターンに行ったら「面接しよう」となって、内定が出ました。

ーーそれで16年04月~17年06月までWantedlyに勤められたと。ただ、ここで挫折があったとのことですね。

竹本 はい。レベルが高くて尊敬できるエンジニアがたくさんいて、同期もすごくレベルが高くて。それは大前提なんですが、業務量や負荷の面でちょっと働き方にミスマッチを感じて。周囲のレベルについていけなかった部分もあって休職し、そのまま17年6月に退職しました。

ーーそれはお互いにとって残念でしたね…。とはいえ、なかなか入れる企業ではないですが、合わない環境に身を置き続けるのもお互いにとってマイナスだと思います。そして17年07月から、フリーランスとして活動を開始されたんですね。

竹本 そうです。Wantedlyさんを退職してからは専業フリーランスになっています。

ーーどこか他の会社に入ろう、とは思わなかったのですか?

竹本 入ろうとは思ったんですが、フリーランスとして関わる方が「会社に束縛されすぎない」という面で心理的安全性が担保されるなと思いました。変に雇われると上下関係がついてしまって(僕自身には)きついなと。

ーーフリーランスとしては、どんなお仕事を受けられていたんですか?

竹本 インターン時代の知り合いを中心に「エンジニアが足りてない」「新規事業を立ち上げたい」という話をちょこちょこ受けていたら、意外と忙しくなったっていう感じでしたね。

結果として、2017年は1日3社、4時間×3で計12時間働くみたいな感じでした。1日4時間ずつの働き方であれば飽きないのでそういう働き方にしました。そういった働き方を許容してくれるお客さんがいっぱいいて嬉しいなと思いながら働いてましたね。休職明けにはぴったりの、優しさに溢れた人たちでした。

ーーありがとうございます。業務を行なう上で大事にしているモットーや好きな言葉はありますか?

竹本 自分への戒めでもあるんですが、「コミュニケーションを疎かにしないこと」ですね。たとえば関係構築が十分じゃないのに厳しいレビューをしてしまって、無視されるようになったり。お互いがお互いの期待を裏切りあって、ヘイトが溜まって、みたいな失敗があったんですよね。

ーー今はどんな対策をしているのですか?

竹本 テキストコミュニケーションは丁寧に、オフラインという意味でも数ヶ月に一回は会うなど、関係構築を大事にするようにしています。フリーランスなので、クライアントがどう思っているのかを知るのは大事ですね。

ーーWantedlyには、「誰にでも使われるサービスを創る」という言葉を書かれています。

竹本 作りたいと思っていながら作れていない状況です。

例えば規模が大きいですが、esa.ioやQiita:Teamとかの社内で情報共有をするツールってありますよね。あれにコンテンツ配信機能をつけて、外部のフロントエンドと合体できるようにしたら面白いんじゃないかと思っています。

このForkwell Pressの記事が情報共有ツール内で出るとか、コーポレートサイトのニュースページもそこから編集できるようなものです、いわば、コンテンツの一極集中化です。

あとは、普段からブログを書いているので、GitHubのアカウントではてなブックマークのような評価プラットフォームを考えています。

技術記事を評価しあって、GitHubアカウントでお互いのバックエンドが分かるみたいなことを考えています。

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インプットのためにも、全部の時間は埋めないようにしています。

ーーご自身の成長のために日々行なっていることはありますか?

竹本 仕事をいれすぎないことです。人って余裕があるとどうしても、詰め込みがちじゃないですか。フリーランスなら年収1,000万、2,000万超えるのは常識、みたいな意見もあると思うんです。でも、できることだけをやっていると先すぼみしそうで怖いなと思って。インプットの時間をとるためにも、意図的に時間を残すようにしています。あと、実家住みの間は余裕ができるので、その環境を活かして勝負しようと思ってます。

ーーブログにもありましたが、カックさんのブログメンティー募集に応募し、ブログを書く習慣をつけられたとのこと。きっかけはなんだったんですか?

竹本 2018年の2,3月にセルフ春休みをとって、4月に初めてLTをやったんですね。それからインプット・アウトプットをやっていくぞと思った時、リツイートでカックさんのブログメンティー募集が回ってきたんです。

ーー継続的にアウトプットすることによって変化はありましたか?

竹本 かなり変わりましたね。具体的にはGatsby、Netlify、Next.jsなどのような技術は仕事で活かす場面に遭遇しました。自分のやりたい仕事の比重が、より大きくなってきたと思います。

ーーアウトプットというのは、登壇したりブログ書いたりすることですか?

竹本 そうですね。仕事をした際に、話していいよと言われた部分については、事例を紹介したりしています。仕事もアウトプットにつながることもあります。楽しいですね。

ーーアウトプットを始めて得た気づきはなんですか?

竹本 インプット・アウトプットが重要だということがわかりました。つべこべ言わずにブログを書いたり、LTで話したりすることが大切だなと。特にブログってインプットしながら書くので。書いたものをまとめて技術書典に出したり、商業化の話もあるので本を書いたりしています。「ブログを毎週書くのはおかしい」という人もいますが、そんなことはないと思います。フリーランスは、何も発信しないとよく分からない人で終わってしまいますから。

ちゃんとトガるために、専門性を上げていきたい

――ここからは、竹本さんが働く上で大切にしていることについて、「事業内容」「仲間」「会社愛」「お金」「専門性向上」「働き方自由度」の6つの項目から合計20点になるよう、点数を振り分けていただきます。

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・専門性向上 5

自分が専門性を持って、それで食べていけるかはかなり重要だなと。ちゃんとトガるために、専門性を上げていきたいです。

・仲間 4

仲間が優秀じゃないとイライラするし、大した成果も出ないです。でも、優秀すぎると置いていかれる。難しいところですね。

・お金 3

売り上げはあまり意識していなくて、普通に暮らせるレベルでいいです。生きていけるくらい稼げれば、今は大丈夫です。

・事業内容 3

興味がないと手が進まないんですが、高い興味があるならその会社の社員になればいいですから。ある程度専門性向上が見込めればオッケー、という感じですね。

・働き方自由度 5

朝起きるのが苦手なのと、電車が嫌いなので、自由度を重視しています。家だとディスプレイとかPCは選び放題ですし。休日働いて平日休む方が幸せだとも思っています。

・会社愛 0

フリーランスなので。働く環境という意味では「仲間」を重視していますね。

ーー最後に、キャリアに迷うエンジニアに向けてメッセージをお願いします。

竹本 ブログを始めましょう。インプット・アウトプットをした方がいいというのは誰に対しても言えるかなと。動き出すことが大事なんじゃないですか。

ーー見える景色が違ってきますか?

竹本 だいぶ違います。月1でLTしてるんですけど、ツイッターで「あの人だ!」って思っていた人と普通に話せるようになったり、「ブログ見てます」って声をかけられたり、懇親会が楽になりました。この間はフロントエンドのカンファレンスで福岡に行ってきたんですけど、ちゃんとアウトプットしてなかったらプロポーザルも通っていなかったと思います。

ーーブログはどういう基準で上げていますか?

竹本 思いついたら書くのと、LTしたあとにその分野について書いたり、自分の分野の裾野を広げるために初心者向けの記事を書いたり、OSSコントリビュートしてみたいからネタにしてみたり。あとは迷えるエンジニアのために書いてみたり。基本的には、書きたいものを書いていますね。

<了>

ライター:澤山大輔


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